TALK ABOUT…真夜中の逃亡者

KOICHIRO

ロンドンに着いてもスタジオが空かないとか、エンジニアが決まってないとか出足から問題が多かったと記憶。数日観光した覚えがある、でも観光を楽しむ余裕は微塵もなかったなw

到着してすぐ遅いランチを食べに近くのパブに行った。この時はジェットラグがある人は行ってないかな?お腹が空いていた僕は、手書きのメニューにあったPIEという文字を見てそれを頼んだ、そして一口、ん?なんだろ?ん?口の中から強烈な香りが鼻まで抜けて行った・・・手書きのメニューを良く見たらKIDNEYとあったw肝臓の詰まったパイ!いきなりイギリスの洗礼を受け前途多難の予感しかしなかった・・・・orz

レコーディングが始まってからも、頼んでもいないレンタル楽器が山のように届いたり、スタジオエンジニアの交代などアクシデント続き。途中から参加したエンジニア、スチュワートブルースは非常にユニークな人で、レコーディングがスムーズに進むようになった。良き思い出となっ たのはスチュワートのお陰である。
レコーディングを海外でする意味は色々あるけど、日常から離れて集中できる環境としては一番だと思った。歌入れも今までとは違いリラックスして望めたのは何より大きかった。

「vibES」に収録されてるものとは別に存在したマイクスパイクのミックス。発表出来なかった事が非常に心残りだったので、ほんと嬉しい。
何が大変だったかって「vibES」の歌詞は全てロンドンで書き下ろした事だろう。


MIYO-KEN

ちゃんと確認してないけど、メンバーみんな初の海外だったんじゃないかな。
俺に至ってはデビューするまで国内線でさえも飛行機に乗った事が無かったし、新幹線だって高校の修学旅行以来だったと思うw

渡英前日の夜は忘れ物がないか入念にチェックしている筈なのだが(勿論持ち物リストは作っている)、みんなもそうだと思うけど当日朝もトランクを開けてチェックしたw

そんな中事務所のお迎えがやって来て、いざ鎌倉!ならぬ、いざ英国!な感じで期待と不安で一杯になりながらワゴン車に乗り込み、途中でメンバーを拾って成田国際空港へ。

空港には沢山のお見送りのファンの子たちがいた。
これを読んでる方の中でも「行きました~!」な方はいらっしゃると思いますw
今も昔も絶対レコード会社の誰かが情報漏らしてるとしか考えられない(違ってたらごめんなさい汗)、逆に誰~も来てくれてなかったら寂しすぎるから全然良いんだけどw

カート押しながらエスカレーターに乗るのめちゃ怖かった、何せ初体験なのでどこに車輪を乗せて良いか判らない、、ここで怪我なんぞしようものならと思うと、必死にカートを押さえていたのだった。

機内はわりと混んでいたと思う。

ブリティッシュ・エアウェイズだったので(多分、2度目の渡英はJALだったはず)スチュワーデス(世代的にはこちらの名称のほうがピンときます)は外国の方。
「Beef or Chicken ?」だったか「Beef or Fish ?」なのか記憶は曖昧だけど、これ聞かれた時に改めて憧れのイギリスに行くんだな~って実感したり。

13~14時間かかったのかな、お酒も飲み放題だったし、当時はタバコも吸えたので飲んで寝ての繰り返しだったような。。


OKAZAKI

産まれて初めての海外だ。渡英するのは夢だった…。実は大きな節目に来るとある事なのだがこの時もそうだった。そうレコーディングで渡英するのは数ヶ月前に夢で見た。
正夢になった。
この曲のリズムは全て打ち込み。S-1100を使い倒したw。イントロの「Watch
Out!!」は通訳でいらしていたミミさんというイギリス在住の方にお願いしてそれをサンプリングしMixでフィルター処理をしたものだ。潜水艦のような「ポーン」という音はネタからのサンプリング。「ジギジギ」いっている16 音符の音源の元は忘れたが、リアルタイムでKAJIWARAがフィルターをイジりながら録音していった。Aメロの高音のリフはギターを当時の最先端エフェクター「ワーミーペダル」で2オクターブ上げて弾いたものだ、今聴くとサビの後ろで「ah~」ってコーラスが重なっていてちょっと怖いww
そうそう、Liveではドラムにトリガーを付けてサンプラーを鳴らしていたのも2nd以降だ。面白かったのはバスドラムはなく自宅練習用のペダルにトリガーを付けてサンプラーの音だけで成立させていた。ツアー中のことだ、そのペダルが折れてしまった!しかも地元でのLiveだ。確かアンコールで「Silent Fears」。オレはとっさにフロアタムで回避する。なんとか事無きを得たがバンドアンサンブルを崩してしまったのではないかと不安でLiveが終わった。するとKAJIWARA が「かっちゃん。今日のSilennt Fears 途中からフロアタムになったけど斬新で良かったよ!」っていう嬉しかった思い出♫


DJ PEAH

今回vibESに収録されているバージョンではありません。当時スチュワートかマイクスパイクか意見が別れましたね。でもこうして未発表だったバージョンをお披露目できたことは素晴らしいことです。感謝しております。今でもかっこいい。コーラスがよくわかります。