TALK ABOUT…OCEAN RAIN

KOICHIRO

ロンドンに着いたその日は、空港からそのままmaster Rock studioに!スタジオに入ると広いロビーで革ジャンを着た素敵なチョイ悪オヤジがビリヤードに興じていた。よく見るとブライアン・フェリーではないか!数秒フリーズし握手して貰ったのかすら覚えてないくらい緊張しましたw
握手して貰ったよね?それとも思い出補正?


MIYO-KEN

2度目のロンドンということもあり、地下鉄やバスの乗り方、買い物の仕方など随分と慣れたもので、メンバー其々がレコードショップ、パブと自由気ままに行動していた。

レコーディングの方は、昼過ぎに始まり、夜の9時、10時くらい、作業のきりの良いところで終わらせていた。

このMASTER ROCK STUDIOは英国のトップアーティストにも使用されており、同時期にレコーディングしてたのかどうか定かではないが、ロビーでブライアン・フェリーがビリヤード(スタジオはビリヤード台が多い、何故?)してたり、シンプリーレッドのミック・ハックネルがやってきたり、極東の若者にとって、すぐに状況が飲み込める程余裕がある精神状態では無かった事は言うまでもないだろう。

さらにこんな事もあった。

レコーディングも終わり、ミックスの作業に入った時の事だ。
例のごとくミックスチェックまで時間がたっぷりあるので、スタジオのロビーで雑談していたら日本のMTVなどで良く見かける背の高いナイスガイ(死語)が近づいてきた。
ん?、なんとスウェードのベーシスト、マット・オズマンではないか!!
「チューナーを貸してくれないか?」と申し訳なさそうに話しかけてきた。
勿論二つ返事でオッケーしたのだが(正確には三つ)、話を聞いてみると音楽家なら絶望的な気持ちになる内容だった。

「機材車ごと楽器が盗まれた、、何もかも。。」

その後楽器が戻ったかどうかはわからないが、日本でもこういった事件は後を絶たない。
「車は良いから楽器だけは返してくれ!」という言葉は、心の底から湧き上がる叫びです!


OKAZAKI

ミヨ節。大好きだ。「切ない」このキーワードの事を彼に任せたらこの世イチだと思う。
バスドラムはLINNドラムのサンプリング。スネアは数種類のミックス。シンセベースは…プロフェット5かJD-800。
この曲はシャッフルリズム(16分音符を「シャカシャカ」ではなくて「シャッカ
シャッカ」とリズムをとる)このリズムパターンはタイミングが合えばずっと打ち込みで演りたかった。
リズムの中で「チッキチッキ」という音色が出てくるが、これがリズムの核になればと思い打ち込んだ。確か音色はシェイカーのサンプリング。この手のパターンは匙加減が難しい。
ずっとなっているとやかましい。blind~で学んだ引き算の美学である。
逆に今現在、このテンポ感とシャッフルをDAWで再現すると精度が良すぎて、あのようなグルーヴを作るのは難しいのも時代を感じるものだ。


DJ PEAH

シャッフルが効いてます。M-age初の跳ねてるリズム、セッションしながらいけるんじゃないかってことで打ち込んだ記憶。リズム、シンセ、ベースまで作り、後はLONDON作成、ムーディな曲に仕上がっています。大好きな曲です。